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真っ暗な公園
男の叫び声がする
『嫌だぁあ゛ぁ
助けてくれぇえ゛ぇ
何でもするからぁぁぁ゛』
「煩いな。静かにしてくれないとバレんじゃん」
その直後
ブッヂュッ ビヂャ グヂャ
『ぎゃぁぁあ゙あ゙あ゙ぁぁぁ…ぁっ…ぁ…ァ……』
鈍い音が響く
悲鳴はだんだん薄れていき
何も聞こえなくなった
公園には、学生と思われる
男や女が五六人倒れていた
「あと何人だっけ…クフフフ…」
ふと、周囲の視線に気づく
周りを見渡せば、
泣き叫ぶ者
座り込んでいる者
嘔吐している者
どこかに連絡をしている者
遠くから聞こえるサイレンの音
…何故ミ テ ル ノ?
オ レ ナ ニ カ シ タ?
ソ ン ナ 目 デ ミ ナ イ デ
ク ル シ イ ヨ
タ ス ケ テ ヨ
ダ レ カ ワ カ ッ テ ヨ
ド ウ セ
ヒ ト リ ボ ッ チ ・・・
頭の中にあの女が思い浮かんだ…
…―――。
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