第一画 転校!? マジで!?

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「五十校もあるんですか?」  手のひらからズルリと顔が滑り落ちる。 「そうよ。あっ、でも大丈夫よ。どこの学校も弱いから」 (いや、そういう問題じゃなくてだな……。ってか闘うってこの学校──) 「先生。ここの学校って女子ばっかですけど、危なくないですか?」  隼兎は素朴な質問を檜原先生に投げかける。 「あぁ、それは大丈夫よ。¨漢闘者¨は努力と器の大きさが認められれば誰でも闘うことが出来るの。そして色々な学校に潜入して、認められた生徒をスカウトするのが私達教師の役目なの」 (いやいや、あんたの場合スカウトっていうより拉致だよ、拉致。わかってる? 犯罪だよ?)  と、ここで授業の終わりを告げるチャイムが教室に鳴り響いた。 「はい、じゃあ今日はここまで」  檜原先生はそう言い残すと教室を出て行った。  それに続くように他の生徒も出て行く。 「ふぁぁぁぁぁ……」  隼兎はイスに座ったまま大きいあくびと共に両手をうんと上げる。  教室に残ったのは四人。  准に隼兎、凛にミズキだ。 「お前、いつまでそうしているつもりなんだ?」  隼兎は目をこすりながら隣で顔を伏せているミズキに話しかける。 「恥かいた……」  顔を埋めたまま呟く。  隼兎は溜め息を一つ吐くと、 「別に恥ってもんじゃねぇだろ。気にすんなって」 「うぅぅぅ……」 「隼兎~!! ちょっと校内探検しようぜ~!!」 (……お前はガキか。)  そう思いながらも隼兎はイスを立ち、准の席へと向かった。  近くには一人の美少女がいる。
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