第一画 転校!? マジで!?

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 隼兎は准の席に到着するなり隣にいる女子に話しかけた。 「やっ、俺は准のご主人様で陽野 隼兎って言うんだ。よろしく」 「誰がお前なんかの下で働くか!!」  二人のやり取りをクスッと微笑みながら見て、 「私は宮野 凛。よろしくね」 (なるほどな……どおりで准が……。)  と考えながらも隼兎も微笑みかえし、挨拶を交わす。 「あぁ、よろしく」 「あっ、そうだ!!」  凛は急に一回手を叩き、 「この学校来たばかりなんでしょ?」 「そうだけど……?」  准がそういうと間を置かずに、 「じゃあ私達が案内してあげる!!」 「ありが──」 (って……私¨達¨?) 「いいでしょ、ミズキ?」 「えぇぇぇ……」 (こっちがえぇぇぇ、だよ!! 何!? 君達友達だったの!? うん、まぁ同じクラスだから友達じゃないっていう方がおかしいけどさ。)  隼兎、唖然。  だが准は隼兎の態度とは違い、ニコニコ顔で、 「宮野さんの友達?」  と、尋ねる。  凛は満面の笑みで頷くと、 「うん、紹介するね。ちょっとミズキ!!」 「何よ?」  ミズキは不機嫌そうに顔を上げ、横に向ける。 「こっちに来て!!」  ミズキはミルク色の髪をなびかせ、ゆっくりと立ち上がり、准達が集まっている輪の中に入った。
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