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夏も本格的な暑さを迎える今日この頃。
准と隼兎は冷房が利く部屋で過ごしていた。
「いやぁ、やっぱり休みの日は何もしないのが一番ですなぁ」
真っ白なベッドに大の字で寝転んでいる准。
その表情は半分夢見心地で幸せそうな顔だ。
一方、隼兎はイスに座り、前に貰った黒いペンを眺めていた。
一見そこら辺のペンと何ら変わりはない。
「不思議なもんだよな……」
隼兎は意味もなくペンをクルクルと回しながら、それをジッと見つめる。
「二人共いる?」
ちょうどその時、扉をノックする音が聞こえたあと、向こうから聞き覚えのある声が聞こえてきた。
准はあれだけぐったりしていた態勢から急に起き上がり、扉に向かった。
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