第一画 転校!? マジで!?

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「まあ何があったかは聞かないでおきましょう。それはそうと、今日は重大な伝達があるから早く席についていてね」  優しい微笑みを浮かべると、檜原先生は再び登校中の生徒の服装をチェックし始めた。  准と隼兎はその場にずっと立っているわけにもいかず、自分達の教室へと足を運んだ。  男子や女子が誰か一つの机を囲むようにして話したりしている。 「冷房がついてるっていいよなぁ……」 「怠けすぎだろ……」  准はイスに座るなり、冷たい机へと顔を付ける。  ちなみに准と隼兎の名字はそれぞれ夜川と陽野、つまり出席番号順に並んでいる為、隼兎の後ろの席が准となる。  隼兎はやれやれ、と小さなため息をつき、窓の外を見た。  空は青く、入道雲が大きな存在感を持って空に浮かんでいる。 「夏、か……」  隼兎の口からこぼれるように出た言葉であった。
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