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「先生!! 転校ってどういうことですか!?」
准は檜原先生の姿を見るなり、詰め寄るように迫った。
檜原先生はイスに腰を掛けてフフっと笑うと、
「あなた達の才能を見込んだの」
「……はっ?」
二人は揃うように一瞬だけキョトンとした。
隼兎は頭をポリポリと掻きながら、
「あの……才能って?」
「それは転校してのお・た・の・し・み」
人差し指を口に添え、パチリとウインクをする。
意味が全く分からない状況はどうしたらいいのか、二人には理解することが出来ない。
「明日、また学校に来なさい。そして私の所へ来てちょうだい」
二人は抗議することも出来ず、結局転校することになった。
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