名探偵をやっつけろ!

6/9
87人が本棚に入れています
本棚に追加
/151ページ
先輩が狙われた・・・でも一体何故、誰が・・・。 不安は大きくなっていく。もし偶然起こったその交代の申し出がなければ今頃先輩は・・・。 『何か心当たりありませんか?先輩?』 『分からない。僕はそんなにひどい人間ではないと思うけど。』 と楽天的である。 初動捜査の結果、毒物の入ったコーラは部室の中に無造作に置いてあったことが分かった。 それに容疑者に名前が挙がっている4人の生徒達にも毒を混入するチャンスがあったことが分かった。 中川、新田、野木とトイレと称して約10分程一人になっている時間がある。 それに田中に関しては小道具担当ということで舞台にコーラを置いた張本人なのだ。 容疑者を絞り込むことも出来ず時間だけが過ぎていった。 『少し休憩しませんか?』 という先輩のワガママにより捜査は一時中断。お茶会となった。 別室にて僕、警部、先輩、と生徒達4人からもう少し詳しく話しを聞くということで計7人でお茶を飲むこととなった。 やがて紅茶が入ったと言って新田と中川がお盆を持ってやってきた。 『お好きなのをどうぞ。』 と盆を2つ、テーブルの上に置く。 それぞれ無造作に一つずつ手に取った。 その直後・・・ 『がああぁぁぁぁぁ。』 と呻き声が聞こえ、警部が椅子から崩れ落ちた。
/151ページ

最初のコメントを投稿しよう!