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気持ちが落ち着くと、今まで押し殺してきた悲しみが一気に押し寄せてきた。
佐織さん・・・
もう会うことも声を聞くことも出来ない。
気がつくと涙が溢れていた。
ふと人の気配がした。
振り返るとエルと警部が立っていた。
エルは誰に話すのでもなく話し出す。
『これからいくつもこんな事件に出会っていくことだろう。
だけど新一。
何かあろうと捜査に感情を挟むのは危険だ。
それに僕達が求めてやまない真実とは・・・
いつも悲しいものなんだ。
決して忘れてはいけないよ。』
僕はその言葉を胸に刻んだ。
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