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『その通りだ。
では誰が散らかしたのか?
当然犯人だという結論になる。これで山城さんは怪しいが犯人ではないということになるんだよ。』
『じゃあ、一体誰が・・・』
『殺害することが出来たのは残る3人。まず先生だが、先生には犯行は不可能だ。部屋に居る時に殺害したのなら結城さんが気付くはずだ。それに田代さんがかけている電話もある。結城さんなり、田代さんが先生を庇う理由もないし、もし共犯者だったとすればもっと言い逃れしやすい策をとれたはずだ。
よって先生は外れる。
そして田代さん。仮に電話が彼女の嘘だったと仮定しても結城さんが部屋にいくまでに殺害することは不可能に近い。それまでは先生が室内にいたし、外で結城さんと先生がすれ違っている。部屋に入ったとしても殺害するには時間的に無理がある。だってすぐ結城さんが入ってくるんだからね。それに目撃される可能性が高すぎる。
たとえ窓側から近寄ったとしても予期せぬ山城さんが居たんだ。きっと目撃されているはずだ。だから彼女も外れる。』
『じゃあ・・・』
『そう。犯人はあなただ!
..............
結城ましろさん!あなたしかいない!』
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