優しい手

4/7
前へ
/79ページ
次へ
「…気持ち良いか?」 意地悪な笑みを浮かべ、旦那様が私の顔を覗き込む。 「…」 顔を真っ赤にしたまま何も答えない私に、旦那様はクスッと笑った。 「…まあ良い。こちらに聞けば分かるからな。」 「え…?あっ!!」 突然伸ばされた手は、私の足の間を下から上へとなぞった。 「ほらな、こっちは素直だ。」 勝ち誇った顔で笑う旦那様。 言いようのない恥ずかしさで必死に足を閉じるのに、旦那様はそれを許さない。 「こんなにして…もうシーツがビショビショだ。」 クチュッ…グチュッ。 ただこすられているだけで漏れる音が、どれだけ濡れているかを物語っていた。 「やっああっ…」 「お前のここも、膨れてはち切れそうだぞ?」 言いながら長い指が濡れた突起を摘む。 「はっあ!」 痺れる程の快感。 休む暇なく指は突起を掠めるように刺激する。 「やっやぁっ!ああんっ!だ…めぇっ…」 「ダメ…?こっちだってもう…ひくついて俺を求めているのにか?」 もう片方の手が、蕾に伸びてきた。 「ひあ、ダメぇ!!ああ!!」 ズプッ… 優しく侵入してきた指に、背中がのけぞる。
/79ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6741人が本棚に入れています
本棚に追加