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「起立!礼!はい、さいなら〰。おまえら宿題やっとけよ〰。答え写せば終わるんだからなぁ。元気でなぁ!」
…先生の言っていい言葉じゃない…
半ば呆れつつ可笑しくて笑いそうになりながら、教室を出ていく。
後ろで言い争ってる馬鹿二人はほっといて…
「だ・か・ら、どうせ行くなら沖縄だってば!」
「いや〰!夏に沖縄?信じらんない!お肌真っ黒になっちゃうじゃない!」
周りからは若干どころかかなり厳しい目で見られているが、この二人には関係ない。
ちなみに何を言い争ってるかって?
夏休みに行く旅行先についてだよ。
皆でこつこつ貯金してついに今年行ける事になったのだが…
計画性のなさから…
今にいたるわけでして…
「はぁ?おまえ馬鹿じゃね?夏に沖縄行かずしてどうすんだよ!」
「別に夏だからって沖縄行く必要ないじゃない!海なんて別に白浜でもなんでも、とにかく綺麗で泳げたらいいのよ!」
旅行先が白浜って…
「どうせ海で泳ぐんだからどこの海でも一緒だろ!」
「沖縄ってどれだけ暑いかご存知!?肌焼けだって酷いんだから!」
…いくら暑いからって肌焼けはどこもあんまり変わんないきが…
「ええぃ、とにかく沖縄ったら沖縄や!美咲はただ水着着て胸プルンプルンさせとったらええねん!」
…それただの変態…
「春樹あんたやっぱ私のことそんな目で…!この変態がぁ!」
…あーあ、またはじまった
「ハイハイ、そこまでー。続きは家に帰ってからにしようー」
二人をとめる役はいつも俺だ。
もうなれちゃったけど…
二人は納得いかないのか、まだいがみ合っている。
が、これ以上言い争っても、このままではきりがないと察したのか、とりあえずは中断してくれた。
「とりあえず俺ん家くるんだろ。はやくいくぞ。」
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