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…いつの間に…
いや、マジでいつの間にいるわけ…鍋島さん…
「神隠し…なんて…ハァ…馬鹿げたもん…ハァあるわけ…ハァ…ハァ…ねぇだろ。どうせ…その…うち見つか…ハァ…るて」
汗ビショビショな所をみると、走ってきたなコイツ…しかもばててるし…
「何よ!あたしの決めゼリフをクールに遮っといて後はなに?バテバテじゃない!矛盾しすぎよ、作者!」
…決めゼリフ?神隠しに違いない!とか?作者何やってんだよ
「雅巳、何ブツブツいってんのよ。」
…鋭い目で睨んでくんなよ
「コホンッ…では改めて…これはまず神隠しに違いな…「よし、行こう雅巳」
…落ち着いたようだな、春樹
半ば呆れ顔で頭をかきながらその場から去っていく。
…悪いな、美咲。
俺はこっちについてくわ
「なっ、ちょっと、待ちなさいよ、あんたたちぃ!」
流石に一人でこんな演説をするのは恥ずかしいと思ったのか、追いかけてくる美咲。
「へっ、やーだね。行くぜ、雅巳ぃ!」
「ち…ちょっ、待ってよ春樹ぃ〰!」
「待ちなさ〰〰いぃ!」
暑いのも忘れて走っていく三人。
この時、まだ俺達は、こんな日々がずっと続くもんだと思っていた…。
…まさか、もうすぐやってくる夏休みに…あんな事がおきるんて…思ってもいなかったんだ。
そして、走り去っていく三人を後ろから見つめていた人物がいた事も…気付かなかったんだ…。
「…まもなく扉は開かれる…。……時は…来た…」
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