プロローグⅠ

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キーンコーンカーンコーン 村の学校の鐘がなる。 クロが教室の中に入ると、 「おっ、弱虫クロだ!」 「ちょっと背中を焼かれたくらいで慌てふためいてたんだぜ。」 クラスの男子が話していた。 「うるさいな!僕にだって色々あるんだよ!」 「色々ってなんだよ。」 「ビビってオシッコちびりそうになったとか?」 ドッ ワハハハ クラスの子ども達が笑う。 キーンコーンカーンコーン 「ほら、鐘が鳴ったぞ。全員座るのじゃ。」 年老いた男の先生が入って来た。 「よし、じゃあ号令。」 「起立、気お付け、おはようございます。」 「うむ、おはよう。 今日は1限目は実技をやる。全員中庭に来るんじゃ。」 そう言うと年老いた男の先生は教室を去った。 「おっ、今日もクロの面白い物をみれるぞ。」 クラスの男子は楽しげに教室を出て行った。 「コンニャロ~、今に見てろよ~。」 クロも意気込んでクラスを出て行った。 「それでは、初級魔術フレイルの実技授業を始める。それじゃあ、ルイ、見本頼むぞ。」 年老いた男の先生がルイを前に出す。 「はい、クラウン先生。」
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