フーセンガム

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プクー…パン! 「おい!丸井!」 「なんだ?ジャッカル」 「なんだじゃねぇよ!」 ジャッカルは今、俺に向かって怒ってる。 「テニスに集中してねぇだろ!?」 「…そうだったか?」 原因はおそらく、アップル味のガムを先生に没収されたことだろうな…今、噛んでるのが最後のガム。 「たく、しょうがねぇな。ほらよ」 ジャッカルは俺の手の上に何かをのせた。 「これって…フーセンガム!?」 「没収されてただろ?」 「ジャッカル、お前最高だな!」 「それで元気出せよな」 「分かって…ん?これ、マンゴー味じゃんか!グリーンアップルはねぇのかよぃ!」 「あぁ?知るか!何だっていいだろ!?」 「よくねぇよ!」 「ブン太」 「ん?幸村君。なんだよぃ?」 「はい、これ」 「これは、グリーンアップル味のフーセンガム!」 「先生に頼んで返してもらったよ」 「おお!さすが幸村君!」 「元気出たみたいだね。それじゃあ、真田からの伝言で校庭20周だってよ」 「げっ!マジかよぃι」 「赤也と走っておいで」 「ほーい…」 (なんで真田の伝言係なんかやったんだよぃ?)(じゃんけんで負けたからだよ)(マジかよι以外だぜぃ)(ふふ、もちろん嘘だよ)
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