四家の選択

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そこにマイス・グレンドルフが入ってくる。二人の姉妹の様子をちらりと見ると、セイルを立ち上がらせた。 「我が娘はもう警戒していないらしい。セイル、今日はおめでとう。」 セイルが一礼すると、マイスは二人の少女の間に立った。 二人は容姿はそこそこよく似ていたが、瞳の色が違った。姉のサモネアは色素が薄く、透けるような金髪と碧眼。対して妹のセレイアは琥珀色の瞳。 サモネアは父親の様子を見ていたが、セレイアはセイルを見ていた。
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