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15歳のセイルはいかにこの状況を切り抜けようかと思案している。
「おそらく思い違いをしているぞ。」
セイルが顔を上げる。
「私はこれが政治的に重要なこととは考えていない。君たちの才能をかっている。」
そう言うマイスは四家を巻き込むことが真の目的を悟られない方法だった。
やがてはどちらかの娘が王家へ嫁ぎ、このままマイスに嫡男がなければ、どちらかがグレンドルフを継承するだろう。
娘達に四家の嫡男と密接な関係を持たせる必要はここにあった。
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