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セイルが自らの邸宅へセレイアを招いたが為、グレンドルフに依頼された教育にはカイトはほとんど携わっていない。どちらかといえば遊び相手であり、馬の乗り方や流行りのマスゲームなどを教えたくらいであろう。
カイトからすれば、少し年長のセイルは温厚ではあるが、情には簡単に左右されない冷淡さも感じていた。
セレイアの素直な性情を知っていたカイトは、セイルのいわゆるビジネスとしてのやり方が時には無情であるが故に、その純粋さを傷つけることを危惧していた。
そう、彼女が成長するにつれ。
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