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カイトが思案しているとセレイアが目を覚ました。3ヶ月ぶりの対面だ、セレイアはしばらく呆然と水色の瞳を眺めるように見ている。
「俺だ。しばらくだな。」
カイトが嗄れた声でそう言うと、セレイアは自分が舞台を終えてそのまま眠り今に至ることを理解した。
「カイト!今日はどうしたの。」
「西寄ったついでだ。話もあってな。」
カイトは比較的大柄な身体をセレイアの横に寄せて座した。セイルに比べると動作は緩慢である。
「セイルに?」
「いや、お前にだよ。」
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