第一章~start~

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俺が再びあのトイレに着いた時、すでにあの老人はいなかった。 俺はトイレの手洗い場付近を中心に探し始める。 (おかしいなぁ、あのじいさんが持って行ったのか?) いくら探してもそれはなかった。 俺はさっきの老人が拾ってくれたと思い、遊園地内にある落とし物センターに行くことにする。 (面倒くさいけど、行ってみるか……) 俺は行く前にトイレの手洗い場に設置されている大きな鏡で髪を整えていた。 俺が髪を整えている時、あの時のように個室トイレの水が流れた。 特に気にしなかった…… なぜなら、あの時のようにまた誰かが出てくると思ったから…… (そうだ、俺の携帯見なかった聞いてみよう) 俺はあの時のように、そこから人が出てくるのを待っていた…… “人”が出てくるのを……
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