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体育館のドアを開けると、4コートある全てのコートにネットが張ってあり準備がされていた。
「いつも悪いなぁ」
俺はボサボサ頭で顔が真ん丸い男に言う。
「全くだ! そもそも君たちは僕を頼り過ぎなんだよ……」
男は銀色の眼鏡を触りながら言う。
このちょっとキモい性格の男は
橋詰 知央
(はしづめ ともひろ)
バドミントン部の部長で全国大会に行くほどの実力者なのだが、このナルシストとキモい性格のせいでみんなからはよくいじられている。
「君たち、ちょっと僕が天才だからってあまり頼らないでくれよ……?」
知央は1人で勝手に照れている。
「よし、みんな準備運動!」
「はい!」
俺は勝手に照れている知央を無視して練習を開始した。
「こらこら、部長は僕だぞ。ったく、しょうがないですねぇ……」
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