パズル

4/8
88人が本棚に入れています
本棚に追加
/101ページ
──午前中の練習が終わり、俺と龍と彩乃は昼食をとっていた。 俺の耳に砂利道を一歩一歩、歩いていくる優しい音がした。 「颯太先輩……、今日部活が終わってから時間空いてますか……?」 そこにいたのは、1つ下の後輩 雨宮 凛 (あまみや りん) 「お、おぅ。時間空いてる」 俺は時々しか話さない凛に話しかけられて戸惑う。 「話しがあるんですけど……いいですか?」 「わかった、それじゃまた後でな」 俺がそういうと凛は軽く頷き体育館に戻って行った。 俺が龍と彩乃の方を向くと2人はニヤニヤしながら俺を見ている。 そんな2人を気にせず俺は弁当を食べた。 「あれはどう見てもお前のこと好きだな、うん、確実に」 「彩乃もそう思う」 2人は俺に冷やかすように言う。 「違うに決まってるだろ! 馬鹿なこと言ってないで早く食べろよ」 俺は2人にそんなこと言ったが内心はというと…… (マジ? 俺のこと好きなのか? いや、落ち着け、もし違うかったらショックが大きいしなぁ……) 俺はそんな心配をしていた。
/101ページ

最初のコメントを投稿しよう!