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「気を付けていくのよ」
女性の優しい声が聞こえる。
「わかった。行ってくる」
玄関のドアを勢いよく開け俺は家の外に出た。
(はぁ……、今日も暑いなぁ……)
俺は真夏の暑さに耐えながら、同じ部活の友達と待ち合わせしている遊園地に向かう。
俺の名前は
中山 颯太
(なかやま そうた)
今日は部活の女の子もいるため、ジーパンに半袖、少し茶色っぽい短髪をワックスで立てて、めちゃくちゃ張り切っている。
そして、さっき俺を玄関で見送ってくれたのが、俺のお母さんだ。
俺は少し寝坊したということもあり、遅刻しないように全力で走る。
家から近い遊園地の大きな観覧車が俺の目に少しずつ映りだした。
数分走り遊園地の入り口付近に着くと、俺は友達を探す。
「颯太、こっちこっち~」
「颯太が遅刻しない時なんてないよね」
男の声と女の声が聞こえた。
その声の方を見ると同じ部活の友達がいた。
男の方は
宮田 龍
(みやた りゅう)
龍の特徴はなんといってもこの一級品の天然パーマだ。
女の方は
神崎 彩乃
(かんざき あやな)
彩乃は幼稚園の頃から今の高校までずっと一緒である。
ショートボブの髪型は俺の好みのタイプである。
俺たち3人は学校でも遊ぶときでもいつも一緒にいる親友だ。
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