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山を登るのはそんなに大変じゃなくて、2時間くらいで城に着いた。
その頃にはもう、夕方で、木々の影に覆われていた城は、不気味に思えた。
まあ、夜までには家に帰れるだろう。
なかなかな1日だったな。
俺は、ナチにお別れを言う。
「ゴールだ。じゃあな、ナチ」
「や…!まだ一緒にいたいよ!泊まってけば良いよ!」
「なんでだよ!」
「だって、まだお礼してな…」
「いいって!」
「でも…」
…また泣くのか。どうやら俺は、泣きっ面にも弱いらしい。
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