2/5
10人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
山を登るのはそんなに大変じゃなくて、2時間くらいで城に着いた。 その頃にはもう、夕方で、木々の影に覆われていた城は、不気味に思えた。 まあ、夜までには家に帰れるだろう。 なかなかな1日だったな。 俺は、ナチにお別れを言う。 「ゴールだ。じゃあな、ナチ」 「や…!まだ一緒にいたいよ!泊まってけば良いよ!」 「なんでだよ!」 「だって、まだお礼してな…」 「いいって!」 「でも…」 …また泣くのか。どうやら俺は、泣きっ面にも弱いらしい。  
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!