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「結構遠いなぁ」
寮からの道を歩きながら恭介が言う。
この学校は正門から校舎や体育館のある方向へ伸びる大通りを中心に構成している。
その片側から伸びる道の先に寮、もう片側に伸びる道の先に講堂と購買がある。
売店といっても、ショッピングモールのような巨大さがある。
「・・・バスも車も無いのにこれだけの量を持って帰ってくるのですか?」
凌がポケットからメモを取り出す。
メモといってもA4サイズにびっしり書いてあるうえに、一つ一つが醤油1斗とかきちがいな量だ。
「量にかんしては源内がなんとかするとして、問題は時間だな。」
恭介が天を仰いで言う。
「さすがに、その量は、厳しい・・・」
源内が呟く。
「あ」
と恭介が声をあげる。
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