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レジと言っても、空港の金属探知機のようにただくぐり、生徒手帳をあてるだけなので、大変と言うものではなかった。
「問題はここからだ。」
黎人が言う。
「もう飛ぶのはこりごりだから、歩くとして。・・・とりあえず、源内これ引ける?」
言われた源内は台車の前に取り付けられた鉄パイプを両手で掴み、両手両足を太くする。
そのまま難なく台車は動きだす。
普通に歩く程度のスピードで動く台車に他の3人もついていく。
恭介だけはまて髪を緑にして飛んでいるが。
「なぁ、やっぱりそれなりにいそがね?」
恭介が仰向けで飛び、朱色に染まっていく空を見ながら言う。
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