夕刻・買物

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「そうですね、このままだと遅くなってしまいますし。」 凌が考え込むように顎に手を当てる。 「走るか!!」 黎人が満面の笑みで叫ぶ。 「俺、きついんだけど。」 源内が恐る恐る言う。 「あー、お前のは俺が手伝ってやるよ。」 そう言って、台車の一番後ろに腰掛けると、両手を後ろに向ける。 そこから風がジェットのように吹き出し、台車が若干加速する。 源内も楽になったのか、走りだす。 それに続くように黎人と凌も走りだす。
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