夕刻・入浴

3/11
8人が本棚に入れています
本棚に追加
/97ページ
「怪我しなきゃいいんでしょ!!だいたい、私着替えも何も持ってきてないし!」 「持ってきたよ?」 美弥が可愛らしいパジャマを李々亜の前に差し出す。 「・・・見せたくないの。今日知り合ったばかりの人なんかには。」 李々亜が悔しそうに奥歯を食い縛りながら言う。 「・・・私たちは、仲間。男は、信じなくても・・・良い。でも・・・私たちは、信じて。」 春子が静かに言う。 「・・・そういうわりには、恭介と仲良かったよね?」 美弥が春子に言う。 「彼は・・・何も、言わなかったから・・・」 春子が手を胸の前でもじもじさせながら言う 「最初は・・・無知、なのかと・・・。でも、メイちゃんとの会話・・・違った。」 そう言ってうつむく。 「私は、あなたたちを・・・信じる!だから・・・言うし、見せる・・・」
/97ページ

最初のコメントを投稿しよう!