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「日本人」とのハーフであることは確か。
しかし、父親が誰なのかは不明。
そんな子供達に日本本土人としての戸籍を認めるか否かが問題となったのだ。
終戦後、とくに先代天皇の民主化改革以前は、日本本土人というのは圧倒的な特権階級であった。
認定を求める声も各地であがり、本土からは反対の声も多数あがった。
その問題が深刻になった際、当時の政府が取った態度は
「各地に散らばる勇敢なる日本兵士の子孫達は、日本本土人と認めるにたるものである。ただし、居住地は新宿とし、女性の職業は母親と同一とする。」
というものであった。
母親と同一、すなわち『慰安婦』。
男児も同様に新宿におかれた。
そうして、新宿は政府に唯一認められた売春の町となったのだ。
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