夕刻・入浴

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「・・・」 他の面子も沈黙する 「ふ、普通のお風呂には、マット無いんだよ!!」 メイが半ば叫ぶように言う。 「・・・そうなの?」 李々亜以外は力強く首を縦に振る 李々亜だけはなんのことか分かっていないようだった。 そのキョトンとした顔を見て、メイはまるで天使を見たような気持ちになった。 皆が髪や体を洗っているなか、最初に髪の短いメイが終わり湯船につかる。 それに続くように糸川姉妹、美弥、李々亜も髪を上にまとめて浸かる。 髪の一番長い春子はさすがに大変なようで、皆が浸かっているときに、やっと尻尾を使って、器用に髪を上にまとめはじめた。 そのまま尻尾をタオルに絡ませて体を洗いはじめる。
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