8人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほら、起きろおまえら。おまえらが起きないと米とか運べないだろ」
恭介が、地面に突っ伏している源内を蹴りながら言う。
「この人」「とっても」「「ひどい」」
それを見ていた糸川姉妹がそれぞれ一斗缶を抱えながら言う。
「とりあえず・・・手早く、終わらせて、シャワー浴びましょう。」
凌が立ち上がって言う。
「・・・だな。」
黎人も諦めたように立ち上がる。
「黎人、そっち持って。」
恭介が台車に乗り込み、米袋の端を持って言う。
「あいよ、いくぞ、せーの。」
黎人が掛け声とともに持ち上げる。
そのままそろそろと歩き、台車を降りる。
「重い・・・」
恭介がうなる。
「はーい、そこの米袋、台所の一番奥までお願いねー」
玄関でメイが手を回しながら言う。
最初のコメントを投稿しよう!