prologue‐昔の思い出‐

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いつも桜の舞う季節になると思い出すんだ。 十年前…… 僕は剣術ばっかりしていた、やんちゃ坊主だった。 「へへっ、口ほどにもねぇなぁ!じいちゃん!」 「馬鹿野郎、お前の様な童に本気を出す大人がいるか。」 僕は、祖父の道場で剣術を習っていた。 今日は師匠である祖父と一本交えた。 僕が、この道場に通ってるのに両親は賛成じゃ無かった。僕ん家、「永倉家」はこの辺じゃなかなか有名な家。 「もうデジタルの時代だから剣術何かいらない、学力が欲しいんだ」 父は言ってた。 母は、 「もう少し頭が良くなったらね」 と、言った。 それを無理矢理説得させた。 「進八~、あの子が来たぞ。」
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