prologue‐昔の思い出‐

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道場で門下生の一人が呼んだ。 「はい、おにいちゃん。お弁当持ってきたよ。」 「有り難う、進九!」 僕の妹、進九だ。 進九は何時もお弁当を持ってきてくれる優しい妹。親らは僕に道場を辞めて欲しいから絶対持ってきてくれない。それをこっそり何時も持ってきてくれるのだ。 「じゃあ、休憩にするか。」 じぃちゃんも進九が来たら休憩にする。 進九と一緒にお弁当を食べるのが楽しみだった。 でも、ある事件のせいで進九が笑わなくなった。あの、可愛い進九が...
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