第一章‐不幸の始まり‐

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何時もみたいに組一番の早起きである、永倉進八は大きな桜の木がある縁側で新聞を読んでいた。のんびり新聞を読んでいると、もうすぐ自分が誰かに呼ばれる気がした。――――ここ最近そんな事が続いたからだ。 「おーい進八、ちょっと来てくれ~。」 そんな進八の予想は当たり、誰かが台所から進八を呼んでいる。 進八がパタパタと小走りで台所へ向かうと10人余りの隊士がバタバタと今日の朝食の準備をしている。 「もう…またかい?左之ぉ」
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