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真理を目に見える仏の姿にしたのが、大日如来。これが真言密教の考え方です。
時間や空間を超越し、全宇宙の真理を体現する仏様です。しかし、時間や空間に限定された世界に住む我々には、理解しがたい事ですね。
ですから、密教では｢大日如来は、私達と距離を近くする為に、変身する｣と考える様になりました。
変身した姿が、色々な如来であり、菩薩といった仏なのです。
如来や菩薩は、分身や部下でなく、一面ですから、本質は大日如来と全く一緒です。
こうした仏様の関係により、全てのものの本質は、一つであるという宇宙感を表しています。
悲しんでいる人には、悲しみをやわらげる姿、怒っている人には、しずめる姿、痛みに苦しむ人には、苦痛を無くす姿、喜びをさらに大きくする姿となり、分かりやすい部分から、真理の道へ人を導く仏様なのです。
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