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永徳寺(えいとくじ)
愛媛県大洲市十夜ヶ橋
弘法大師御野宿所
十夜ヶ橋
御詠歌
行きなやむ浮世の人を
渡さずば
一夜も十夜の橋と思ほゆ
宗派 真言宗御室派
本尊 弥勒菩薩
開山 弘法大師
真言 おん まいたれや そわか
お大師さんが、衆生済度大願の為に巡業し、道中で宿を探した時に、当時この地域は、宿も民家もこの地にはなく、小川に架かる土橋の下で一晩休む事にされた。
その時に、迷い悩みの世界にいる人々を速やかに常楽の彼岸に至らしめるのには、どうしたら良いのかと、思い悩んでいると一夜が十日の夜に思う程長く感じ、お詠歌を詠まれた。
当時の人は、この詩を通じて、寒さと空腹の辛いご修行中でも、衆生の事を考えて下さる、お大師さんのお気持ちに触れ、感謝をし、橋の下に横になって休まれるお大師さんをお祠りしている。
これにより、お大師さんが休まれた橋の上を杖て突くと言う失礼な事をしないと言う風習が出来た。
永徳寺 朱印
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