~叶わぬ夢~

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「西島、すまん。あのーそのーなんだ、大学のことなんだが……」 先生は口ごもっていた。 「推薦の話ですよね。しょうがないですよ俺、もうバスケ出来ないし.......」 面白くもない、でも俺は笑ってた。 そうでもしないと涙がでそうなくらい悔しかった。 自分で発した「もう、バスケが出来ない」この重みで倒れてしまいそうなぐらいに。 「…………そうか、すまんな」 先生は罰が悪そうに下を向いた。 「西島、本当にざんね...」 先生の慰めを聞く前に職員室を飛び出した。
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