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「た......かっ、」
「……………」
目の前には血まみれの円華がいた。
肩で荒い呼吸をしながら必死に俺を見る。
「あ......のね?」
「円華ちゃん喋るな!ええな?救急車呼んでくるっ!」
栄斗が走って行った。
「た.......っか、あ....たし....たかの....こと....すき……だよ?」
「俺もだよ!だから死ぬなよ!生きろよっ!」
円華は笑った。
そして、ガクッっと一気に円華の体の力が抜けた。
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