最後のコトバ

～叶わぬ夢～

夏の暑さも消え、次第に肌寒い日が続く11月のある日。

この日だった。
この日を境に変わったんだ。

---残り時間30秒。

仲間のパスが俺に回って来た。
これを決めれば、俺達のチームの優勝が決まる。

そんな中、回って来たパスを受け取り、軽快にドリブルで相手をかわす。

ゴール手前。
敵のディフェンスを避けようとした時だった、不意に体のバランスを崩してしまい、｢ｸﾞｷｯ｣という音と共に、コートに頭を強く打ち付けた。

最後に聞こえたのは、審判の笛の音。