154人が本棚に入れています
本棚に追加
---コンコン
ノックされた病室のドアを開け、母親が笑顔で振り向く。
「隆弘ー?円華(まどか)ちゃん来たわよ~?」
久しぶりに会った幼なじみの円華は笑顔だった。
「たか~?」
「何だよ?」
「良かったじゃん!リハビリすれば歩けるんでしょ?」
バンッ
「うっせ~んだよ!」
俺は思いっきり机を叩いた。
俺は夢を奪われたんだよ!
なんで笑ってられんだよ!
俺は、自分のことばかりで、円華の気持ちなんてこれっぽっちも考えてなんていなかった。
最初のコメントを投稿しよう!