新居

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「今日の夜は、近くのファミレスで済ませるか。で、帰りにスーパーで買い物して帰ってこよう。」 そう言われ、片付けは明日にして家を出た。 土曜日のファミレスは、ちょうど夕飯時ということもありちょっと混んでいた。 が、ラッキーなことにそんなに待たずに食べることができた。 帰りにスーパーで買い物し、明日のご飯の食材を買った。 このスーパーなら、徒歩で買いに来れる距離だ。 新しい冷蔵庫は大きく、買った食材を入れてもスカスカだ。 私はお米を研いで、炊飯器のタイマーをセットした。 「あ。食器出しとかないと。」 「この段ボール、食器って書いてあるぞ。」 私はとりあえず必要な食器を取り出し、洗っておいた。 「ところで蜜葉。車はいつくらいにこっちに?」 「あぁ。卒業してからのつもり。学校には電車で行くし、こっちに置いといても運転しないし。」 「でも少し運転に慣れなきゃだからな。卒業したら、この辺走るのに付き合うよ。」 実は私の職場は交通面のあまり良くない場所にあり、車通勤になるのだ。 私は免許取ってからほとんど運転してない、ペーパードライバー。 ということで、最近たまにお父さんやお母さんを乗せて運転している。 車は就職祝にと、祖父母が中古車を買ってくれたのだ。 それは今実家に置いてある。
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