1.春の半ばに

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二人は学校に着いてすぐに部活に行った。 剛士は柔道場に行くとすでに三年は来ていたが一、二年はまだのようだった。 (ぎりぎり間に合った~) 剛士を見つけた三年がこっちに向かってきた。 「遅いじゃねぇか!」 「主将なら一番に来いよ。」 この二人は花田春雄と安藤英治。いつも部活には一番に来る。ちなみに、ホントは春雄が一番で英治が二番。英治は家で猫を飼っていて春雄より一、二分遅くなる。部員のなかでもトップクラスに強いが春雄は気がみじかいし英治はぐちり屋だ。だけど剛士とは仲がいい。 「ゴメン、よし、練習始めよう!」 剛士は張り切って言った。 部活が終わった。
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