1.春の半ばに

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部活の片付けをしていると三人は昨日のテストの事を話していた。 「春雄、テストどうだった?」 英治が聞いた。 「英語と数学と理科と国語と社会が終わった」 「全部じゃん」 「剛士はどうだったんだよ!」 「え、俺?あ~理科と数学はわりと出来たな」 そして話題は自然に剛士の片思い中の女子の事になった。 「そんなことどうでもいいけど、お前青木にコクったのかよ?」 「なんだよ!いきなり!」 青木は同じクラスの弓道部で名前は裕華で髪は長い。席が近いせいか剛士は最近青木の事が気になっていた。 「いいだろ、べつに!つーかなんでそのこと知ってるんだよ!?」 「近藤に聞いた」 (あのおしゃべりがー!!) 近藤は同じクラスの男子で青木と席が近いのでいろいろ相談していたのだ、もちろんほかの人には内緒で。
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