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「あの男の攻撃を3回受けとめるまでに勝負を決めてください」
「それはどういう……」
「がああああ!」
説明をしようとしたときに賊が叫び更に暴れ始めた。今のところ大きな被害は出ていないようだが時間の問題だ。
「すまない、出る!」
女性が賊の前に姿を見せる。
「おとなしくしてもらおうか」
女性は剣を鞘から引き抜く。賊も気付き襲い掛かる。
「ぐっ!」
賊の無茶苦茶な攻撃に迂濶に近付けない。
そして1回めの衝撃。
……後2回
「馬鹿力め!」
女性は少し距離をとり手の痺れをとる。
賊の目にはもう自分に攻撃をしてきた女しか映っていなかった。
斧を振り回しながら迫る。
「はあぁ!」
迫る斧を紙一重で見切ると賊の懐に入る。
そして斬った。
呻き声をあげながら賊が倒れる。
「ふぅ」
女性がゆっくりと息を吐く。
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