序章 崩壊する日常

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「う、うわあああぁぁぁぁぁーーーー!!」 ドオオォォーーン!! ビル群に落ちていったヘリコプターは、火柱を上げ爆発した。 「リュー…勝手に行動したらダメ…」 東京タワーのすぐ近くに、そびえ立つ高層ビルの屋上。そこに複数の人影が月明かりに照らされながら何かをしている…。 「言いたいことはわかるけどよ、ああでもしなきゃ俺等、秘密裏に行動してたのに映されたら意味がねーだろ」 会話からして、ヘリを落としたのはリューと呼ばれた男のようだ…。 「…確かにリューの言うことも一理あります…ですが、自ら危険を招くような真似は控えてください」 リューとリン双方の意見を踏まえ発言し、リューに忠告をする。立場的には彼女が二人よりも上だろう。 「チッ、悪かったよ…」 彼女はふぅ…と1つ溜め息をつくと、正座している手元に置いていた湯飲みを取り、ズズズ…と音を立てながらお茶を啜る。 「…何か飲み物買ってくる」 忠告されたことにまだ納得がいかないのか、頭をガリガリかきながら立ち上がる。 「リュー…あなた、今言われたばかりなのに…」 また行動しようとするリューを、リンは制止しようと彼の腕を掴む。
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