プロローグ

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ムーンの、左肩に男の槍が深々と突き刺さっていた 「可笑しいな、確かに避けた筈なのに」 「ムーン、お前が見えないのは当たり前だ、お前は所詮6枚羽、それに比べ、私は10枚羽なのだからなそろそろ、死ぬがいい 『トールハンマー』」 男がそう唱えると、ムーンに雷で出来た巨大な鉄槌が落ちる その光景を見たガブリエルは知らず知らずのうちのムーンの名前を叫んでいた 「最上級を詠唱破棄かさすが10枚羽だな、しかし、アンタは間違っている」 砂ぼこりの舞うなかムーンは先程とかわらず立っていた 「何故死んでいない」
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