さすらいの絵師

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何処までも続く田舎道と、緑が広がる草原。 「まさに、自然…。この場所を絵に描くにピッタリだ」 野丸は、鉛筆とスケッチブックを取り出し、まっさらなページを開いた。 あたりを見渡した後、野丸はその風景を描き始めた。 --数分後-- 「ひとまず、スケッチは出来た。後は色を塗るだけか…」 「絵、上手いね」 まるで、不意打ちをつかれたかのように少女はいた。 「隣に座ってもいい?」 少し驚いたが、僕は「いいよ」と言った。 少女は、僕の隣に座った。 「ねぇ、アナタの名前は?ワタシはリィルって言うんだよ」 「僕は、野丸」 「ふぅーん」
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