はじまりは

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うーん 夜中になんだろう? 少し騒がしい気がして子猫の僕は寝床から這い出した。 なにやら台所からたくさんの声がする。 『青い鳥を探しに行こう!』 小さな男の子の声、チルチルだ。見つかったらヒゲ抜かれちゃうかも。 『お兄ちゃん、頑張ろうね!』 こっちは更に小さな女の子の声、ミチルだ。抱っこされるのはうれしいけど、ぎゅうっっが苦しい。 そうっと中を覗きみると、綺麗な光の女神さまが立っている。思わず見とれる。 そして、家中の精霊たちが揃って旅立って行ったのをぼけっと見送ったんだ。
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