階段

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  夕方の6時頃、奇妙な事がまたあった。 道路に猫が死んでいるのだ。 臓器が丸見えで、 実にグロテスクだった。 だがその事実を知らないのか 車が猫を幾度となく轢いている。 その度、猫はびくん、と跳ねる。 見ていられなかった。 私はハンカチで口を抑え、 家に帰った。 私の家の前に螺旋階段がある。つまり、マンションなのだ。 その日はとても暑く、(彼の猫も見たし)早く家で涼みかったので、急いで階段を駆け上がった。 タッタッタッタッタッタッタッタッ…  
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