階段

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  目を覚ますと、 私は母に看病をされていた。自分の部屋だった。 母が居て、本当に助かった。 …部屋に何処となく異臭が漂う。 まさか、猫か。 「お母さん、何か…臭いわ」 …母は少し躊躇い、 「…昨日の…猫よ」 <どちらにせよ猫> という予想をして居ながらも 私は恐怖に耐え切れなく、 頭がぐるぐるとし、 視界が砂嵐の様に点滅し、 赤や橙や桃などの色で支配されていた。 吐いた。 <緑色>だった。  
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