太⇔妹←鬼←閻

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「えっと…あなたは誰なんですか?どこから来たんです?」 「僕は鬼男と申します。 冥界から来ました」 「鬼男君ね…って、めいかい?」 「はい」 「…どこの地方ですか?」 「地方…というか、この世ではありません。」 「どういうこと…?」 「まず住んでいる世界、次元が違うんです」 「はあ…? …そういえば、その角は?」 「あなたがさっき叫んでいた通り、鬼だからですよ」 「お、鬼が…もがっ」 「一体、何度叫べば気が済むんですか!」 「すみません… というか、いきなり入ってきたのはそっちじゃないですか!不法侵入で訴えますよ!」 「この時代にそんな法律ありません」 「ま、まあそうだけど… じゃあ、どうしてここに来たんですか?」 「あ…すっかり忘れてました。 この辺りにイカ的なものが落ちてきませんでしたか?」 「…イカとかカレー臭い人なら、僕の上司にいますが」 「…ああ、聖徳太子さんですね」 「ご存知なんですか?」 「はい、僕がいた世界でも、話には聞いてましたから」 「あのバカの話ですか?」 「…一応、あなたの上司ですよね?」 「一応、ですけどね…仕事しないし」
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